高純度99.99%のアルミナるつぼです。
径で11φほど高さが30㎜で肉厚は1㎜ということで石英管内に封入して使うことが多い(気がする)完全にラボサイズです。(今回は違うようですが)
石英管に限らず、管状のものの中に細長いるつぼを入れ込んで使う場合、クリアランスが問題になります。
どれだけ隙間があればいいのか、というのをここで数字出して言うことはできませんが、実験に差し支えない範囲で可能な限り取る、というのが基本線だと考えてください。
たとえば内径30φの管の中に入れるので29.8φでお願いします。なんて場合、まず焼成収縮の問題があり、径が一見OKでも、歪でつっかえる場合もあります。特に長さがある場合はどっかで引っかかったりしやすいです。
るつぼを焼成後に研磨加工で寸法を出しても、実は30φっつってた管の内径はカタログ値で現物測ったらもっと細かったり、やはり管も歪んでいます。なんてこともありがちです。
これは径や長さが大きくなればなるほど上手くいかない可能性が高まります。
それが必要な精度であれば、炉心管とるつぼの両方を寸法だしする加工をすることになります。るつぼは焼きっぱなし、管も既製品の開けポンで行きたいとなるとクリアランスはそれ用に設定しなくてはいけません。
また、以外に忘れられがちな問題に、なるたけギリギリ入るように製作した結果、指の置場も何もなくなって設置できない、あるいは入れ込んだはいいが熱処理した後指も棒も引っかからず取り出せないという事件が数年に一回ニアミスします(笑。ハンドリングに必要な空間、というのも確認しましょう!
セッター側の実測がわかればそれに合わせてるつぼの方の原型を設定できますので、お気軽にご相談ください。
先日年に一回行ってる親戚の集まりで温泉旅行に行ってきました。今年はめんどくさくも俺が幹事(56年に一回回ってくるからこれはシャーない)
ビンゴゲームなんかの準備しなくちゃいけないわけで、まあそっちはカミサンチョイスのちょっとイカシタ(自分じゃ買わないような)生活用品等とうちの品物(湯呑とかね)、これまた自作のジャガイモや玉ねぎの箱詰めで問題ないんですが、この親戚会に限らず俺が幹事をする場合、必ず中高生にはプラスして本(文庫本)をあげています。
これはもちろん俺が自意識過剰なせいで、ユタカおじちゃん面白いだけじゃなくてプレゼントのチョイスもいかすわね!的妄想からの押し付けがましい行為です。
図書券じゃなくて文庫本そのものを。図書券じゃあ限られた会費もあってかえって高くつくし、換金しやがったりされても気分が悪い(笑
未来ある青少年に俺が本を送る理由は、
1、俺が好き(ほぼ小説のみだけど)だから本好きを増やしたい。若い奴らと本の話をすると楽しい。
2、本をプレゼントされるってこと自体がなんかちょっと変でイベント感が出る。壊れないし、食ったり消えたりしない。
3、個人的にここが一番大事なんだけど、世界に本ほど平等なものはないと俺が感じているから。
服でも、食いモノでも車でもほとんど全部ありとあらゆるものが主に経済的な理由や社会的格差によって区分けされてます。まあ死ぬまでトムフォードのスーツを俺が着ることはないし、カンパスーパーレコードで組まれたコルナゴに乗ることもないし、うっかり千疋屋でメロン買ったりすらしないです。映画だって住む場所でIMAX観られなかったりするし、音楽だってCD買ってもダウンロードしても再生機器のグレードがあるわけで。
たとえば何でもいいんですけどある本があったとしてその本はアラブの王様だろうが天皇陛下だろうが俺みたいな底辺愚民だろうが同じものを手にして読んでるはずなんですよね。大体の場合、同じ〇〇文庫の550円!とかきまってます。再生機器も少なくとも手でページを繰って目で読む以上は全部一緒。まあもちろんジャンルや作品によっては豪華装丁版とかそういう場合があるかもしれないけど、中身は一緒。俺の「坊っちゃん」より天皇陛下の「坊っちゃん」の方が登場人物が5人も多くて豪華な上に清が死なないで幸せ、とかそういうことはないわけです。(いや、わかんない。クレイジーリッチな超大金持ちが金に物言わせてジャンプ丸ごとオールカラーにしたりしてるかも?)
とはいえ電子書籍や朗読バージョンになると機材のグレードがかかわってきたり、もしかすると朗読担当の人によって値段が変わったりするかも。将来こっちが主流になるのかと思うと気が重いよね~。(もちろん、電子書籍や朗読してくれる書籍の価値は重々承知しています。とりあえず横に置いておきますね)
まあその辺が本こそ俺のよるべである理由なんですが、まあそんなこんなで、親戚の少年少女に文庫本を配るわけです。
世間的にはどうなんでしょう、本のプレゼントってステキ!な空気が細々と昔からある気はしてるんですが…実際結構難しいですよね。俺はある程度以上迷惑を承知でやってるんでいいんですけどね。
今回の場合相手が中高生なので
1・相手は本を読む方なのかどうか?どんなのを好むのか?
2・どのぐらいの対象年齢とか中身の難しさなら読めそうなのか
等々一筋縄ではいかない問題が待っています。選ぶ方としてもここが面白いんだけどね。
私はリアルでの言動が特に若いころは「態度がデカい」「がさつ」「方言が多い」「なまってる」「熟語が少ない」「すぐモノにあたる」「気が短い」「文句ばっかり言ってる」「常に手ぶら」「トイレで鍵をかけない」「もちろん手など洗わない」「運動靴しか履かない」「ギャンブルばっかりやってる」「Tシャツがカートコバーン」「筋肉アクション映画の話ばっかりしてる」といった風にあげればきりがないほど理性的とは遠いわけで、多分カミサン(まだ俺んちに来たことがなかったころ)も俺が本読む方とはサッパリ思わなかったんでしょう。俺の子供の頃のヒーローが「掛布と高橋慶彦と千葉真一」と語ったのを覚えてたんでしょうね、村上龍の「走れタカハシ!」をプレゼントしてくれましてね。でだまってもらえばいいものを「あーヤーさんの娘に手え出した話ね」なんつって「持ってるからいらねーよ。ダブル村上好きじゃねーし」と突っぱねるという心底野暮天な対応をしてしまったもんで・・・。
こういった事件は世界中あちこちで起こってるはずです。
そのぐらい本のプレゼントは難しい。
でもプレゼントしたいしこの習慣も広まってほしい!
本のプレゼントの経験的最適解はいまだにわかりません。
とりあえず、相手が中高生として…
1・タイトルがイイ!シャレてる!
これは興味を持ってもらいやすいし、棚に飾りっぱでも絵になります(笑
2・評価の高い作品(売れたという意味とは違う)
読めば良いはずだし、将来何かのついでに、あれいい本だったんだ、読んでみるかな~と賞味期限が長い。オマケにおじさんなかなかやるな感アップ(笑
3・内容が面白い
これは当たり前
4・文章が読みやすい。
相手がビギナーだったらこねくり回すような大人でも突っかかるようなのはやばい。
平易な、なんならラノベっぽいのとかでもいいと思います。
5・カバーもいけてる!
そりゃそうだよねー
6・薄い、あるいは短編集
これも相手次第ですが、読書力不明なら無難
等々をいつも考えてます。
今回の対象者は、
A・高3の受験生リケジョ 本はめったに読まないな~
B・大変おとなしくて優しい中一男子 生態一切不明
C・中2女子 落ち着いてて話しぶりも大変賢い感じだがエグザイルの大ファン
といった難敵揃い
結果的に
A・綿谷りさ『蹴りたい背中』
合えて理系(SFとか)は却下。題名実績内容文句なし。
このタイトル俺本当に好きで飾っといても背表紙に箔がある!
オジサンは綿谷りさを持ってレジに並ぶのが最近恥ずかしくなってきました。
文庫出れば買うけど
B・ファラデー『ロウソクの科学』
もう単純にこういうことに興味持ってちゃんと勉強しろよー的なチョイス。
もうど真ん中無難。送りバント。
好みを知らない中学生にはこれか『シートン』『ファーブル』がいろんな意味で無難。
C・筒井康隆『時をかける少女』
アニメも好きみたいだしそこそこ以上にはなにかしら読んでそう。
『ペンギンハイウェイ』と迷ったけどあえてクラシックなこっちをチョイス。
薄くて安いし(笑
あー持ってる情報の範囲内では最高のチョイスができたと自分では思ってるんで自己満足を堪能しました。
こんな度を越えてどうでもいい情報を公にさらすバカさ加減は自分でも自分を心底さげすみたいところなんですが何しろ、本のプレゼントは送る側の自己満足がハンパない!おすすめ!
改めて断っておきますが、本をいくら読んでも利口になりませんし成績も上がりません、よい子にもなりません。このHPの読めば分かるように文章も説明も一切向上しません。「頭の良い子を育てる」的なのはうそですし大変に下品な発想です。
面白いからうれしいし楽しいだけです。
ただ、自分と違う他者をいろいろな理由で差別するようなことは少なくなるんじゃないかと思います(少なくとも心の奥では)。
改めて言いますが、
本のプレゼントは送る側の自己満足がハンパない!おすすめ!
0 件のコメント:
コメントを投稿