2019年10月30日水曜日

アルミナるつぼ(featuringイーサン・ハント・システム)

 
アルミナのタンマン管るつぼですが、ギミックがありまして、一枚目の写真の蓋に切欠きが見えると思います。さらに先端、底の部分にも切欠きがありまして、これを利用してルツボを炉心管に吊り下げるという使い方ができるようになっています。
 もちろん、るつぼの口元上部に対角から横孔をあける方法もあります。どちらも何度か紹介してますよね。ここ数年、流行ってるのか?って具合にいろいろなところからオーダーを受けてます。何ワイヤーで吊るすのかは温度や雰囲気しだいのようで、プラチナ腺からステン線までいろいろなようです。

 



 なんつって写真じゃあどうなってるのかさっぱりわかりませんが、
 たとえば孔開きの場合はこんな感じです

 ぶら下がり、宙吊りと言えばイーサンハント、というのは全世界共通、ということで、これらの仕様、あるいは使用方法を「イーサン・ハント・システム」と呼んでいます。(いや、俺が勝手に呼んでるだけですよ)

  ホントに毎回毎回よくぶら下がってるなあ~ 








2019年10月24日木曜日

安全海賊再び登場 2-1 安全性問題シリーズ

 前回とは別の洋書(前回記事中で言及のあったものです)から安全性に関する部分を翻訳してみたいと思います。


 問題は、翻訳のレベルではなくて販売されてる書籍の内容を勝手にこんなことしていいんかいな、という法的倫理的部分ですが、ハッカーの協力で地球の危機は救われたなんてことはよくあるようですし、偽札作りの天才がFBIに捜査協力したりしてるみたいじゃないですか。香港の警官に至ってはマフィアに潜入して自らはハチの巣になっちゃうぐらい命がけでグレーゾーンに踏み込んでますよね。あいつらだいたいチンピラの一人に情が移っちゃったりしてな~。
 そういう気持ちで、できれば私のことをトニー・レオンだとでも思いこんでもらってですね、見ず知らずの他人がなんかやってんな~と思っていただければ十分です。
 
 あらためて断っておきますが、私の英語力は絶大で、映画を観ていれば今ハローつった!今ファ○クつった!と大体聞き分けますし、イーストウッドが英語でゴジョゴジョ何を言ったところで山田康夫が日本語でしゃべってるようにすら聞こえるレベルです。
 読み書きもトムクルーズのことをTOM CRUISEと間違わずに書けますし、当然「Fury Road」は「怒りのデスロード」、『High Noon』は『真昼の決闘』と正しく訳せますので大船に乗った気持ちで信頼してください。
 

 では・・・May the force be with you!(フォースとともににあらんことを!)

 SAFETY(安全性)
 19世紀、主に職業的危険性に関する知識の不足から安全基準が緩かったため、陶工の寿命は平均寿命に比べて10年ほど短かったようです。
 今日はもちろん、堅実で説得力のある科学的データの結果から陶磁器労働者に対する予防措置があり、不用意な作業習慣に言い訳はありません。

 効果的な安全対策は、使用原材料の知識と暴露の危険性の理解から始まります。基本的な保護対策を講じ、自分自身の健康と安全だけでなく、スタジオの仲間、顧客、訪問者の健康と安全も確保しましょう。

 安全は、スタジオで使用されている各材料の安全データシート(SDS)を読んで理解することからスタートします。原料製造業者は、これらを提示する義務があります。SDSは、製品に関連する危険性、取り扱い手順といった安全上の問題をすべての顧客に示します。
 SDSには、販売された材料素材についてのみ記されていて、焼成による材料の変化後の性質については提示されていません。
 セラミック材料のどの状態が毒性であるかを学び、必要な予防措置を講じてください。
 (SDSについてはこの安全性シリーズの過去記事を参照してください)

 私は安全の専門家ではありませんが、材料を単に「安全」と「毒性」に二分するのは単純にすぎる、ということは分かっています。毒性には多くのレベルがあります。

 また、有毒としてリストされているものはすべて同じく危険である、使ってはならぬ!と主張しながらスタジオを駆け回るのも逆効果です。
 たとえば、水は生活に欠かせない毎日必要なものですが、摂取の仕方や使い方次第では死亡事故を引き起こす可能性があります。 だからと言って水に有毒、危険のラベルを付けたるすると、(他の物質について)逆に誤解を招きやすくなり、普通の人が本当に有毒な物質についても疑うようになってしまいます。

 セラミックでは、酸化銅を炭酸銅と同じカテゴリーに単に並べることはできません。
 陶芸家として私たちは、時間をかけて材料の毒性を研究し、猜疑心を抱くことなく安全に使用するために必要な予防措置を講じる責任があります。

 たとえば、微粉末のシリカは既知の発癌性物質であるにもかかわらず、工房からシリカを駆逐することを主張する陶工はいません。焼成されたガラス状の状態では安全であり、実際、釉薬は他の毒素を浸出させないようにもなります。
 こう言ったことを知り、ほこりを吸い込まないよう自らを保護する必要を理解しながら、浸出を防ぐため釉薬には十分なシリカを配合するなどしてください。
 
 いくつかの材料は有毒粉塵の危険性があり(呼吸に有害)、他の材料は燃焼または揮発すると有毒ガスを発生します。また、いくつかの材料は摂取時の危険性があり(食べないでください!)一方、他の材料は可溶性であり、皮膚から吸収されます(素手でいじくったりしないこと!)
 そして、一部は発がん性物質であり、また他の物質(たとえば鉛など)は体内に累積的に蓄積する中毒の恐れがあります。 
 燃焼炉は焼成時に一酸化炭素を生成します。これはすぐにでも人を殺すことができる気体です(そのため、炉は外に設置します)

 これらは、すべて一様に工房での使用を禁止するといったことではありません。それは私たちが防塵マスクを着用したり、適切な換気をしたり、屋外で焼成したり、ある材料を取り扱うときには手袋を着用する必要があることなどを意味しています。
 私たちには取るべき正しい行動を知る責任があります。

健康被害をもたらすセラミック材料の簡単なリスト
・炭酸バリウム
・セラミックファイバー
・塩化物
・クロム化合物
・コバルト化合物
・銅化合物
・有害なガス(ワックス、硫黄、塩素、フッ素、一酸化炭素と二酸化炭素)
・鉛化合物
・リチウム化合物
・マンガン化合物
・ニッケル化合物
・シリカ/粘土粉塵(硅石、レンガ、炉材、コーティング材などなど由来も)
・硫酸塩、硫化物(これらは水溶性で、皮膚に浸透します)
・バナジウム化合物
 
 訳者注:たとえば、炭酸バリウムは炭酸ストロンチウムに置き換えるのが主流だと思います。
 セラミックスファイバーも現在はAES(生態溶解性繊維)のものがあります(製陶所などではどんどん置き換えが進んでいますよ~)

 とはいえ、上記は健康被害を引き起こす可能性のある材料の短いリストです。ただセラミックの世界に飛び込み、誰にも何も言われないまま20年後に「実は防塵マスクを着用するべきだったのだ」と知る悲劇を防ぐためのものです。

 リストは(原文だと)アルファベット順であり、危険性や毒性の強弱順ではありません。また、ここでは各材料の毒性を定義することもありません。
 ので、みなさま自らよく調べましょう。SDSについてや調べ方等はこの「安全性シリーズ」の過去記事にあります。
 
 この章にはまだまだ続きがあるので溜まったらアップしますね~
 


 
 

2019年10月23日水曜日

JAXA技術展示会の横断幕設置

 来月6日、MOT'S技術展示会はJAXAでの開催です。
 と、言うわけで今日、PR用横断幕を設置してきました。
 JAXA=宇宙航空研究開発機構です。日本のNASA(多分ですけど)
 今頑張り中のハヤブサ2も無事ミッションを終えて帰ってきたらまたクサイ映画が連発されるんでしょうか?
 
 私、実をいうと全然ここでの仕事の受注はないんで知り合いもいないんですが、こういうところで働いてる皆さんは『オデッセイ』とか『アド・アストラ』とか、ガッツリさかのぼって『2001年宇宙の旅』とか、リアリティ系?宇宙SF映画はどう思って観てるんでしょうね。気になる。
 
 スポーツ映画や自分の詳しいジャンルの映画とかだとどうしても細かいところが気になっちゃって「全然ダメ!」とか騒ぐ人結構いますよね。主にアマゾンのレビュー欄とか(笑)。もちろん人や作品の出来や作りによって気になったり気にならなかったりすると思いますが。俺はそのミスあるいはウソが致命的でなければオモシロきゃOK!という心が広いナイスガイタイプです。(例『疾風スプリンター』のギアチョイス等)
 
ミサイル。じゃなくてロケットです。

MOT's看板設置部隊の皆様、おつかれさま!

ミサイル。じゃなくてロケットを背後から

 職員研究員の皆様、是非是非お誘い合わせの上大勢でご来場くださーーーーい。
 そうでないと泛ばれない人もいるんですよ。

 普段一人で引きこもって他者とのつながりの薄い生活を送ってますのでこういう作業で知り合い集まって複数人作業というのは大変リフレッシュになってます。自分が他人や社会の皆さんとどのぐらいズレてんのか、の確認にもなってる気がして精神安定上大変よろしいはず。まあごくごく標準的範囲の感性と思ってんのは俺だけで、もしかすると自分じゃ気がついてないだけでアーサー・フレックさんみたいに見てていたたまれないほど激ズレしてんのかもしれないですけど・・・他人事とも思えなかったしなあ。
 まあ激ズレしてても俺は人畜無害なはずですけどね~~。

2019年10月20日日曜日

クラック発見! とかね

 ジルコニアの角棒ですが、研磨加工して寸法を正確に出しています。
 
 細かいことはナイショとしても熱間耐荷重が重要になるアイテムなのでクラックなんてのは厳禁。そこだけ逝っちまいますからね~。当然加工の工程でチェックしてもらってるんですが、出荷前にも改めて見てみましょう!って言うか見なきゃダメっす。
 
ルーペにスマホのレンズくっつけて撮ってみました!

すると・・・

ガビーーーーーーん!!

 と、言うのは実は「やらせ」で、これは加工の段階で「おい!割れてるのあったよ。しまっていこうぜバッチ来い!」と弾かれてました。すみません・・・恥ずかしい。
 
 とにかくこの一本で済んでよかった。
 ヤキモノってそもそも棒と板が難しいんですよ。特に角棒なんてのは割れたり曲がったりするところだけでできてますからね。(しれっと形状にせいにしてみました)

 で、こんなんが材質数種類で100本以上完成。ヨカッタヨカッタ。
 たまーにこの材質は全滅!とかあるんですよ。胃がいてえわ。


 なんだかんだラグビーも盛り上がってるみたいでよかったですね。日本大活躍が大きいのかな。開幕前はほとんど話題になってないって感じでしたけど。
 スポーツはだいたい何でも好きなんですがラグビーも冬になると思いだしたように見る程度には好きです。
 
 ワールドカップはちょっと私見があって、神通力をまとったチームがなければニュージーランドが優勝します。スプリングボクスのマンデラ神通力とか、ワラビーズのキャンピージ止められなさすぎ神通力とか、イングランドのウィルキンソンドロップゴール決まりすぎ神通力とか。あとはニュージーランドの超中心選手が宗教上の理由で日曜日は試合(しかも決勝)に出ません!とかの逆神通力もあった気が…
 
 今大会、神通力はどうも日本に降りて来てるんですが、さすがにティア1じゃないと優勝までは無理だろな~。アルゼンチンがハマった時もベスト4だったしなあ。試合前に黒田節踊っても厳しいよね?
 となると、オールブラックス三連覇の目がデカいか…。南アフリカかウェールズのどっちかに神秘的な何かが起これば可能性ありそう。
 まあ予想に興味ないし、どこが優勝しても面白ければオーケーなんですけどね。
 
 知り合いのうちに若いオーストラリア人の兄ちゃんがホームステイしててそこんちのお父さんの会社で研修してたんですよね。
 その兄ちゃん、超理系で、かなりリベラルで、背は高いがそんなにマッチョなわけでもないネアカインテリ。ラグビーの話でもどっちかって言うとリーグのラグビーのが好きだって言ってたんですが、「実習で行った学校のクラスに、一回も鼻を骨折したことがない男の子が何人もいた!21世紀の教育はどうなってんだ!こんなんでNZに勝てんのか!」という話をしてました。オージー、危険の基準違いすぎ…・
 ワラビーズ、確かに今大会はちょっと冴えなかったねー

 彼の生まれた町では「サッカーは女の子のための球技」だそうです(笑

 



2019年10月15日火曜日

ジルコニアるつぼ(タンマン管)

 ジルコニアのタンマン管るつぼです。
 実験に使用する石英管のサイズに合わせて製作しています。
 その他の材質でも同じくカスタム制作しますよ~。ご相談ください。
 

ラボサイズですね。とっかえひっかえ次々使うようです!
もったいないけどこういう使い方は実はうれしかったりして(笑


 
 キングダムってマンガがありますよね。テレビアニメになったり最近映画にもなりました。俺もオネエっぽいカリスマ将軍が死ぬころまでは買って読んでたんですよね。それをボンクラ一号が見つけ出して読みました。面白かったみたいです。実際面白いからね~。
 続きを自力でこずかいで買う決心をしたんですが、まあ月に一冊ずつ程度だろうと。そこで問題。
 単行本は、現在55巻出てます。うちには21巻だか22巻まであるみたい(俺が買った分ね)。続きを月に一冊ずつ買っていくといつ頃追いつくでしょう?ただし敵は3ヶ月に一冊ずつ新刊が出ています。
 残り24冊として丸2年、55巻を買う頃にはキングダム自体は64巻とか63巻まで出てる!みたいな話になりますよね?
 この計算をボンクラなりにやっていて「数学って大事だな!」みたいなことを言ってるのを聞いて食ってたイモ噴きだしちゃいましたよ。とにかくよく気付いた!。

 社会に出ると学校の勉強なんて役に立たない!みたいなこと言いますよね?ウソですよ!まあどのシチュエーションでどういう意味で言ったかにもそりゃよりますけど、そんなこと言うやつは大した仕事してないか、頭使って生きてないってだけです。うらやましいな!
 ヤキモノ屋に限らずモノづくりに携わるなら算数数学は特に大事ですし、役に立たない勉強なんてないですよ。よっぽど超高度な数学とかの純粋学問レベルになるとサスガにもはや楽しいだけな気もしますが、とにかく普通に習うことは全部大事です。
 まあ俺みたいな不登校ドロップアウターが後悔しながら言ってるんだから信じてくれ、勉強や学問は人生送る上で必要です。いける限り学校にちゃんと言って習ったことは全部身に付けなさい!おすすめじゃなくて命令!
 と、悩めるティーンエイジャーには言っておきます。君、文面読む限り賢そうなんだからこんなクソ大人に相談なんかしてないで今学べることを学びましょう!いじめられてるわけじゃなし学校行く我慢なんてたかだか数年だぜ!
 周りの大人がだいたい全部バカに見えるのは、大体の大人は身に付くように勉強してなかったからですよ!俺が言ってんだから間違いねえ!
 と、ほかにも似たような若きウェルテルがいるかもしれないので、ここに書いておきます。



 《ボンクラ1号VSキングダム》と似たような問題を大人の皆さまに!
 宇宙英雄ローダンシリーズって言う有名なスペースオペラSFの大長編シリーズがあります。
 俺が本読むようになった中坊のころ、すでに百何十冊出てたのでその時点であきらめてましてね、この年になるまで手を出してなかったんですが、これがどうにも心残り。
 だってそんな長く続いてんだから面白いに絶対決まってますよね。
 ついに重い腰を上げ、これを一から読み始めるとします。まじか!

 シリーズは2019年10月15日現在、恐ろしいことに602巻まで出ています。恐るべし!
 しかも毎月二冊づつ絶賛翻訳出版され続け中。さすが俺たちのハヤカワ文庫!
 この巨大な敵に立ち向かい、一週間に一冊ずつ読み続けるとすると、さていったいいつ新刊待ちの状態に追いつけるでしょうか?
 もう本屋で全巻買えないんだよ!とかは無視してね
 計算してみてください!!
  
 俺の計算した答えは?




















 
 リブートシリーズ大人買い!からの一気読み

 今月出るのがまだ20巻なので今年中に余裕!

 ほらね、学校やめちゃうとバカでしょ~
 がんばれ青春!

 
 

 













2019年10月14日月曜日

安全性問題 雑な翻訳「StudioSafety」その3

一応の最後かな?



POSTURE 
姿勢
The last safety concern in this section is improper body alignment, which can lead to repetitive motion injuries. This category is often overlooked and underestimated in its impact on an artist's career, yet back health is an ongoing concern for many potters. Years ago, I actually developed chronic back pain from poor posture and harmful studio practices. After many trips to chiropractors, massage therapists, and other medical professionals, I decided to change the way I interacted with the wheel.
 このセクションの最後の安全上の懸念は、反復運動障害を引き起こしかねない不適切な身体のアライメント(この場合なんだろ?置き具合?使い方?)です。
 この問題は、アーティストとしてのキャリアへの影響が見過ごされたり過小評価されたりしがちですが、多くの陶芸家にとって背中の健康は継続的懸念事項です(要は背中も腰もずっと痛い)。数年前、実際に私は姿勢は悪いわスタジオは有害だわといった習慣から慢性の腰痛を発症しました。カイロプラクター、マッサージセラピスト、その他の医療専門家を何度も尋ねた後、私はロクロとのやり取りの方法を変えることにしました(つまりポジショニングをいじくった)。


My first change was to elevate my wheel upright on cinder blocks so that my spine was straight during the act of throwing. To determine the ideal height of the wheel for you, sit comfortably in a chair that you would use for throwing.The sitting surface of the chair should be high enough that your knees are parallel to, or slightly below, your hips. Sitting with a straight back, bend your arms at a 90 degree angle and let them rest by your sides. The surface of your wheel should be about one inch below your forearms. This wheel height will allow you to use your hands in front of your torso without curving your back. If you must bend forward, bend from the hips and not the curve of your back. I have also seen potters throw stand-ing up with their back against a wall to encourage a more upright posture.

私の最初の変更は、ロクロ中背骨がまっすぐになるように、軽量ブロック(多分)でろくろに下駄をはかせて高さを稼ぐことでした。ロクロの理想的な高さをきめるため、ロクロで使用する椅子に楽に座ってください。
椅子の座面は、膝が腰と同じ高さ、または腰よりわずかに下になるよう十分に高くします(太ももが水平か前下がりか、かも)。背筋をまっすぐにして座り、腕を90度の角度で曲げて、両脇で休ませます。ロクロの天板は、前腕の約1インチ下にある必要があります。この高さにすると、背中を丸めることなく、胴体の前で手が使えます。もし前方に屈む必要がある時は、背中を丸めるのではなく、腰から曲げてください。
 陶工が壁に背を向けてより直立した姿勢を促すことも見てきました。




As you sit at the wheel you'll continually focus your attention and body posture forward.Over time, the pectoral and abdominal muscles tighten, causing you to lean slightly forward even if you are standing straight. This can be the start of many lower back issues. To correct the misalignment of your frame, you need to consciously work the muscles that reverse this process. Stretching abdominals in conjunction with strengthening lower and upper back muscles will bring your torso alignment back to a natural position. Below, you will see exercises that are geared toward strengthening the back while encouraging upright posture.I encourage you to participate in a weekly yoga or Pilates class to develop the core strength needed for a successful studio practice. 

 ロクロの前に座ると、意識も体の姿勢も常に前に向け続けます。このまましばらくすると、胸筋と腹筋が緊張し、まっすぐ立っていても少し前に傾くようになります。 こうなると多くの腰背中問題の出発点になります。
 フレーム(骨格?ようは姿勢が悪い?)のずれを修正するには、この過程を逆転させるよう筋肉を意識的に働かせる必要があります。腹筋を伸ばし、腰や背中の筋肉を鍛えれば、胴体のアライメントは自然な位置に戻ります。これから、直立姿勢を奨励し、背中を強化することを目的としたエクササイズを示します。毎週、ヨガやピラティスの教室に参加して、工房作業を成功させるために必要な中核的な力を身に付けるとよいでしょう。
 訳者注:ヨガって!そこまですることもねえだろ!




Another area that can be problematic is the neck and trapezius muscles. In the process of wheel work,you often spend a lot of time looking down. This can cause neck and upper back strain, making for a painful work day. To keep this problem to a minimum,I counter the time spent looking down at the wheel with other tasks that keep my head up. For my decoration process, I sit at a table with my elbows resting on the tabletop. When painting or carving, I raise the piece on an elevated banding wheel so that the center of the piece rests at the middle of my torso.This allows me to focus on the piece without looking down. Another general rule I follow is to stand up for about three minutes for every twenty-minute inter-val. I try to do this no matter what I am doing. By returning to a standing position, I allow my body to realign before going back to the task at hand.

別の部位では、首と僧帽筋も問題になる可能性があります。ロクロ作業では、だいたい見下ろすことに多くの時間を費やすことになります。 これは、首と背中に大きく負荷をかける可能性があり、痛みを伴う作業の日になってしまいます。
この問題を最小限に抑え続けるために、頭を上げ続ける他の作業をすることで、ロクロを見下ろし続ける時間に対抗させます。装飾する際、私はテーブルの上に肘を置いて座り作業します。絵付けする際や彫る作業のときは、体の中央で作業できるよう、高さのある台の上(絵付けロクロっぽい奴じゃね?)にワークの位置を決めます。これにより、(首を曲げて)見下ろすことなく作品に集中できます。
 私はもう1つ、大体20分間隔で約3分間立ち上がることをルールとして従っていて、どんな時でもそうするようにしています。
一旦スタンドポジションをとることで、手元作業に戻る前に体を再調整できます。


Along with back health, you should also consider the role your hands play in the forming process.The hardness of clay you use will affect the amount of force needed to shape a form. During an early production pottery job, I was taught to use stiff clay as a short cut to throwing taller. This can be helpful at times, but it required that I use more force in my wrist and arms. After only a few years, I started to develop carpal tunnel syndrome. Thankfully chiropractic care realigned the bones in my wrist, but it was a wake up call for my wrist health. I now use the softest clay possible to throw. With proper wheel control and clay plasticity, you will be able to create any form you wish with minimal body stress. At times I use a heat gun or blowtorch to selectively dry a portion of the pot to achieve the curves necessary on a large form.I prefer this pain-free method of selective drying as opposed to using stiff clay.

背中の健康に付け加えて、手の役割も成形時に考慮する必要があります。
どんな固さの土を使うかは、形作るのに必要な力の量に影響します。
 製陶所で働き始めたころ、背の高いものを引き上げるための近道として固目の粘土を使うように教えられました。それは時に役立ちますが、そうすれば手首も腕も強い力を使う羽目になります。 ほんの数年後、私は手根管症候群に掛かり始めました。おかげさまでカイロプラクティックで手首の骨は元に戻りまして、私は手首の健康に目覚めました。
 私は今、できるだけ柔らかい粘土を使ってロクロ引きしています。適切なロクロ操作と粘土の可塑性は、体への負荷最小限であなたの希望する形状に製作することを可能にします。時々、ヒートガンやトーチを使い部分的に乾燥させたりして大物でも必要な曲線を実現しています。固い土を使用することはせず、痛みと無縁の選択式乾燥方式を好んでいます。

To develop a successful ceramic practice, you must cultivate a flow of body movements suited to the creation of the objects you are interested in making. Creating a beautiful pot is only partially a success if you're damaging your body in the process. Mastering the potter's wheel does not have to come at the expense of your body.
 作陶の成功を積み重ねるため、あなたは作りたいと惹かれたオブジェクトを創造するべく適した体の動きの流れを養わなければなりません。もしその過程で体にダメージを与えているようであれば、美しい器の制作はまだ途上にすぎません。ろくろを習得するのに体の犠牲など必要ないのです。

 

 といったところです。
 この後エクササイズやストレッチについての段落があるんですが、それはまだ未訳(俺がね)です。
 というか、そこからはほとんどワークアウトみたいなもんも載ってて、数セットこまめにやってロクロ作業に負けないわがままボディを作りましょうなレベル(御本人もなぜかラインバッカーレベルのガタイ!こいつが体イテエつってんだからよっぽどだろうなと。)になるんで、そこまで行くとロクロ教本のキモのうち!という判断で違法アップロードはしないことにします(笑

 三回にわたってここまでで終了ですが、気付きや参考になれば幸いですよ。主旨が変わっちゃってるレベルの誤訳があったら教えてくださいね。直します。
 台風の土曜日に訳してたんですが、仕事にならないレベルのどしゃ降りにもあってみるものですな。停電されても困るんで炉を回すのもミル回すのも一日スライドさせましたよ。
 
 近所でも大変なことになってる地域もありますし自然災害には手も足も出ないやね。

 


安全性問題 雑翻訳「StudioSafety」2

 前回に続きまーす

 記事中ではわかりやすく金属名が剥き出しですが、もちろん実際は化合物(多くは酸化物の形)のはずですよ。ただし焼成する以上酸化方向だけでなく還元されたり分解、揮発といろいろ工程上都合で何とも言えないっしょ。とりあえずここではひっくるめて銅、とかになってると考えてね。いちいちあげつらって○○の形なら無害だ!とか言うのはここでは無視して話が進みますよ!いちいち調べたければこのHP内の過去記事をご覧ください。いや、記事中最後に出てくるHPの方がイイか。





TOXIC MATERIALS
その物質、有毒につき

Another studio safety concern is the handling of toxic materials. I have already discussed methods for mitigating airborne particles, so I now want to focus on soluble materials. Because this class of contaminants will dissolve in water, they can be absorbed through your skin. The majority of soluble toxic materials are found in glaze labs where they are used as colorants or fluxes. As the focus of this book is wheel throwing, I will not spend a lot of time on this subject, but I want to high light a few particularly toxic materials. For a complete explanation of toxicity with glaze materials, I recommend you read John Britt's 『The Complete Guide to Mid-Range Glazes』.

工房内での安全性に関するもう1つの懸念が、有毒物質の取り扱いです。空気中の粉塵を軽減する方法については説明済みですから、可溶性物質に焦点を当てたいと思います。このクラス(性質?)の汚染物質は水に溶けますから、皮膚から吸収されえます。可溶性の有毒物質の大部分は、着色剤や媒溶剤として使用されるので、釉薬室にあります。この本はロクロの教本なので、このテーマに多くページを割くことはしませんが、私はいくつかの特に有毒な材料を強調したいと思います。釉薬材料の毒性の完全な説明については、John Brittの 『The Mid Guide to Mid-Range Glazes』を読むことをお勧めします。(訳者注:気になって記事のネタ用にこの本も入手しました、次に停電でもしたら取り上げますね。オレえらい!、なお著者のジョンブリットさんですが、調べてみたらしばらく前にMTBで派手にクラッシュして大怪我したそうで杖ついたりの怪我写真とや潰れたヘルメットの写真が・・・、今後の仕事に別条はないようで安心しましたが、他人ごとではないっすな。安全に行こうぜ)


There are some ceramic materials that you must be aware of at all times if they are in your studio.Think about them like hyperactive teenagers that might bring you happiness but can easily get out of control if you are not paying attention. Materials in this category include chrome, manganese, copper,vanadium, and other soluble heavy-metal colorants.These materials should be kept in a hard plastic container to reduce spillage and unwanted contamination. The only material in this category that you are likely to come into contact with on the wheel is manganese. Many black clays have a percentage of manganese to help them achieve their rich colors. If you choose to use these clays, I recommend wearing plastic gloves when you are forming the clay. I also recommend you take special care when firing to insure no fumes from the kiln enter your studio air supply. A kiln-venting system that exhausts fumes outside your studio is recommended if you plan to use these on a regular basis.

工房に置いてあるなら、常に注意する必要があるセラミック素材がいくつかあります。それらに対しては、あなたに幸せをもたらすかもしれないが、ケアを怠ると簡単に暴走する可能性もある活発過ぎるティーンエイジャーのように考えてください(アメリカンジョークっぽいのきた!)。このカテゴリの材料には、クロム、マンガン、銅、バナジウム、およびその他の可溶性重金属着色剤が含まれています。こぼしたりや不要な汚染を引き起こさないためには、これらの材料を硬質プラスチック容器に保管する必要があります。
 これらの内でロクロ作業中接触する可能性が高い唯一の材料はマンガンです(訳者注:この文章はロクロ教本中のある一章から引用しています)。多くの黒粘土に、豊かな色を実現するためにマンガンが含まれています。これらの粘土を使用することを選択した場合、成形作業時にプラスチック手袋を着用することをお勧めします。
 また、焼成時の煙(排気)が工房内の空気に混入しないように、窯焚きの際には特別注意を払いましょう。定期的にこれらを使用する場合は、スタジオの外へ煙を排出するベントシステム(廃棄処理システム)をお勧めします。(訳者注:マンガンや銅の酸化物は焼成時の揮発性が大変高いです。すぐ隣の品物が赤とか緑に滲んじゃうあれはその証拠ですよ!)

 

There are other ceramic materials that I recommend you avoid all together unless absolutely necessary lead, uranium, barium, cadmium, and coloring sulfates are in this category. While these do vary in toxicity, the main reason I recommend avoiding them is that ceramic technology has provided us acceptable substitutes. The toxicity risk is not worth the reward.
 For up-to-date substitutions for toxic materials, you can visit www.digitalfire.com.

 絶対に必要だ!ってんでなければ、すべて一様に避けた方がいいセラミック材料はほかにもあります。鉛、ウラン、バリウム、カドミウム、着色硫酸塩がこのカテゴリに含まれます。これらは毒性がそれぞれ異なりますが、現代のセラミック技術は我々が十分受け入れられるレベルの代替品を提供しているので、これらをあえて使うリスクを避けるようお勧めします。毒性のリスクは(使って得られる)見返りと勘定が合いません。
 有毒物質の最新の代替品を調べたいのなら、www.digitalfire.comをご覧ください。

 次は姿勢に関してですよ~

続く


安全性問題シリーズ。Studio Safetyについて洋書から翻訳してみた

 個人や教室レベルでは、作陶するうえでの安全性の確保に関する問題をある程度以上公的観点から語られる、ということは少ないようです。当HPでもまあたまに、といった程度。きちんと学科や訓練校等で専門教育を受けた方や、それなりの規模の製陶所でもない限り、講習を受けたり教科書上の記述を目にした方も少ないはず。趣味の作陶人、では気にはなってても判断の基準すらないかもしれないよね。 
 
 ヤキモノを始めよう!とか、○○はこう作るのだ!のような書籍やHP、動画は巷にあふれてますが、この辺は意識して調べりゃ多少は目につく程度、以上とは言い難い現状なのかなーって感じ。
 雑誌や書籍でなぜあんまり触れられて無いのか理由は知りませんが、
 1・みんな当然知ってるから当たり前すぎて語られていない
 2・そんな論点があることを気にしたことすらなかった
 3・そんな景気の悪い誰もなかなか読みやしないページに力入れてもしょうがない
 4・どこまでどう語ればいいのか難しいから棚上げ
 5・実は俺が気付いてないだけでかなり特集されている

 といったところかな?1とか5だといいね。
 俺も何年もヤキモノ雑誌買ってないですからね。
 もしそうならいくらでも謝りますよ。ゴメンねゴメンねー。

 もちろん自分が持ってるような「ファイン屋用の概論の教科書」には、公害対策、安全対策、工場排水の問題は章立てされていますが、恥ずかしながらしみじみ読んだこともなかったし、読んだら読んだでそこまで詳しいかって言うとそうでもない(概論ですから)。多分それ用の書籍があるはずですが、そうなると話がデカすぎて個人でできそうな対策は要約すると数ページ分程度。なんてことになりがち。

 まあ主にネットを利用した個人の発信者の方にとっては、かなり語りにくい部分だってのはそのハシクレとして大変良くわかります。そこまで健康や医学的な専門知識はまあないはずで、語り記しの言い過ぎや言葉足らずといった表現力とか言い間違い、勘違い、相手の受け取り方や読解力等すれ違いが発生しやすいから事が事だけに気を付けましょうぐらいしか言いにくい。決めつけもできないし、まあ、一般論風に落とし込んで対策としてはちょっとオーバーかな?でも多少オーバーでも悪いってことはないよ!ぐらいの着地になります(当然このHPも)

 よくまとまった内容にするいい方法を発見しました。
 ロクロの教本なんで多少偏ってますが、自分が読んでこれはなかなかいい内容だなあ~と思ったのがあったのでそれを紹介します。洋書なので英語の勉強がてら翻訳に挑戦してみます。
 
 とはいえ売ってる本の内容を海賊アップするなんてのは違法行為だし、倫理的にどうかと思ってます。でもヤキモノやるって楽しいよ!やってみそ!とかいいつつこの問題に触れないのも倫理的にどうかと思います。今時は子供向けの野球の本でもサッカーの本でも怪我予防のためのストレッチやクーリングダウンの方法、危険性のある障害や医者の掛かりかたについてだって書いてありますよ!

 とにかくネットの醍醐味ともいえるグレーゾーンを歩け!なわけですので、元の書籍が何かは言いません(日本語に未訳の本です。ご要望があれば個人的に教えます)。翻訳文は永遠の未就学児である私の責任ですから読みにくかったらごめんなさい。意味が通るようになればいいつもりですが、意味的に致命的な間違いがあったら教えてください。すぐ直します。とか言いつつ原文も写し間違いした部分があるかもしれません。
 まあ内容的に書籍の本論ではないですし、これを広めるならまあいいだろうと勝手に判断してみます。台風で何もできないときにこんなことしてみるのも乙ですな 

 もちろん怒られたり悔い改めたら消します。興味のある人はコピペ保存推奨!


Studio Safety
工房、作業場での安全について
When thinking about safety in the studio, remember the saying “pay now or pay later”. There is a cause and effect relationship between our present actions and our future selves. Cutting safety measures might seem like a time saver when you are rushing around in your studio, but those actions have a long-term cost on your body and your future comfort. Your body is your greatest tool, so protect it and enjoy a happy and healthy studio life for years to come. The goal of this section is to build a foundation of healthy ideas and methods that will support your future quality of life in and out of the studio.
 工房内での安全性について考えるなら「今すぐ支払うか、後で払うか」という言葉を思い出してください(訳注)
 現在の自分自身の行動と将来の自分自身の姿には、因果関係があるのです。
 工房で忙しく駆けずり回っていると、安全対策を手抜きすれば時間の節約になると思いがちですが、そうしてはあなたの体と将来の快適な生活に長い間負担を残すでしょう。
 身体はあなたの最大の道具です。それを守り、今後何年も幸せで健康的な作陶生活を楽しみましょう。
 このセクションの目標は、工房内外であなたの将来の生活の質をサポートするため健全なアイデアと方法の基盤を構築することです。
 訳注:そんなことわざがあるんでしょうか?今やっとかないと後で高くつくぞって意味ですよね


MITIGATING/SILICA DUST
珪酸質粉塵を緩和せよ!(クライヴカッスラー風に景気よくしてみました)
 訳注:シリカはSiO2

 Your first studio safety concern is mitigating silica dust and other lung irritants. As a core component of both clay bodies and glaze, silica is present in all stages of the ceramic process. While it is harmless to the touch, it can be progressively  harmful once it enters your lungs. Prolonged exposure to silica-dust is linked to an emphysema-like condition known as silicosis. 

 スタジオで最初に考えるべきは、シリカダスト(粉塵)やその他の肺刺激物を緩和することです。
 粘土と釉薬、両方の主要成分として、シリカはセラミックプロセスのすべての段階に存在します。
 触っても無害ですが、肺に入ると徐々に有害になる可能性があります。シリカダストへの長時間の曝露は、珪肺症という肺気腫の症状に関連します。
 


 When working in your studio, you might create a small cloud of dust when moving clay bags or mixing glazes. Your instinct tells you to back away from the cloud until it dissipates. While this is generally a good idea, it also points to a misconception about dust. The most harmful particles of silica and other lung irritants are not the ones you see but the ones that are invisible to the naked eye.Because of their microscopic nature, these particles can easily float in the air of your studio for a few hours or even days. To maintain a safe, dust-free studio, it is important to establish best practices for mitigating dust.


 作業中、粘土の袋を動かしたり、釉薬を混ぜたりすると、小さな塵が舞い上がって煙(雲?)ができることがあります。
 あなたの本能は、それが消えるまでそっから離れるように指示します。
 これは一般に良い考えですが、粉塵についての誤解もあるようです。
 シリカや、その他の肺刺激性の最も有害な粒子は、目に見える粒子ではなく、肉眼では見えないほど微細な粒子です。
 微視的な性質で、これらの粒子はスタジオの空気中に数時間、数日間と簡単に浮遊し続けます。
 安全で埃のないスタジオを維持するには、埃を減らすための最適な手段を確立することが重要です。

 訳者注というか参考:手持ちの教科書によると、(シリカに限らず)大きい粒子は気道の繊毛によって取り除かれたり、細かいものは呼気とともに吐き出されるたりするんですが、数字でいうと0.2~5μmあたりの粒度が一番肺に溜まりやすいようです。一番やばいのがこの辺だって意味で、ハズレてりゃ安心ってわけではないですよ!というか原料的には一番ヤバいサイズをメインに使ってるわけですよ!特にオレ。


The cardinal rule of clay safety, no matter what studio you're in, is to avoid sweeping or moving dry-clay particles. The best way to move clay particles is to hydrate them or contain them in a closed, air tight container. Mopping is both more efficient and safer than sweeping because the water binds the clay particles, keeping them from becoming airborne. If you need to wipe down the surfaces of your wheel or studio counters, do so with a wet sponge instead of a dry rag. The less silica you allow into the air, the less potential it has for entering your lungs.

粘土を安全に扱う基本的なルールは、工房内で乾燥した粘土の粒子を掃いたりいじくったりしないことです。
 粘土の(乾燥)粉末を移動する最良の方法は、粘土粒子を水和(湿らせて)させるか、密閉容器に入れることです。
 濡れモップ掛けは、水が粘土粒子と結合するので、空中に浮遊しないようにするためには、(箒で)掃くより効率的だし安全です。
 ロクロや作業台の表面を拭く必要がある場合は、乾いた布ではなく湿ったスポンジで拭きましょう。
 空気中に舞うシリカが少ないほど、肺に入る可能性は低くなります。

 One common practice that will lift dust into the air is the collection of dry trim scraps. It is easy to mistake these chunks of clay as large enough to not be dangerous. The unfortunate reality is that every time you touch trim scraps, you are breaking off smaller pieces, which can then become airborne. The best practice is to collect scraps when they are leather hard and are less likely to break down into airborne particles. As the clay particles dry, they become a hazard, so if you must collect dry scraps,push them into a bucket partially filled with water using a wet cloth.

ほこりを空気中に舞い上げる一般的な理由の1つは、乾燥した削りカスを集めることです。
 これらの粘土の塊(削りカスサイズ)を、危険ではない大きさであると間違えるのは簡単です。が、残念なことに、削りカスに触れるたびに、微細に破片が折れ崩れ、それが空中に飛ぶ可能性があります。
 ベストな方法は、まだ乾ききらない、空中に舞う粒子サイズに分解されにくいうちに削りカスを集めてしまうことです。粘土粒子が乾くと、危険になります。
 ですから乾いたカスを収集する必要がある場合は、濡れ布で水をためたバケツにそれらを押し込みましょう。
 訳者注:でもまあやっちゃいがちですよね~、濡やすといろいろ汚れるしね。というわけで以下はマスクについて
 



 A particulate respirator can be used to safeguard your lungs during any activity that requires contact with dry clay particles. This includes studio cleaning,glaze preparation, and clay mixing.  Cheap disposable respirators can be purchased from your hardware-store, but I suggest you invest in an industrial respirator with replaceable cartridges.  For maximum safety,buy an N95 respirator, which is available from hardware stores or your local clay supplier.

微粒子レスピレーター(防塵マスク)は、乾燥した粘土粒子と必然的に接触する作業中に肺を保護するために着用できます。
  この作業には、作業場の清掃、釉薬の準備調合、粘土の混合が含まれます。
 ホムセンや金物屋で安価な使い捨てマスクを購入できますが、交換可能なカートリッジを備えた産業用防塵マスクに投資することをお勧めします。
 最大限の安全を確保するために、N95マスクを購入してください。N95マスクは、できのいいホムセン、金物屋、道具屋または地元の陶芸材料店から入手できます。

 訳者注:N95ってのは何か公的な基準だったはず。カラス天狗っぽい花粉症マスクみたいなあれです。確か5枚で1000円ぐらい?とちょっと高いですけど素人でも普通に買えますよ(アマゾン、ドラッグストア、職人レベルの金物屋、工具屋等)。産業用カートリッジ式防塵マスクもしみじみした金物屋なら試して買えます。
 日本の陶芸材料店で買えるかどうかはわかりません。気にしたことないです。しっかりしたところなら売れてるかどうかは別にして置いてるはず!と信じます




 If you are embarking on a professional career in clay, I recommend you purchase an air filtration system that is rated for silica. The upfront cost of this purchase might seem steep, but you will save more money on health care costs in the long run.This brings up a general principle that I apply to studio safety: invest time and money into your health now to save money on lost work time and medical costs in the future. Your body is your great-est tool,so maintain it like you would a luxury car. Five minutes of daily maintenance can be easily built into your studio life, creating health rewards that will last a lifetime.

 プロとしてヤキモノ屋、陶芸家になってやろうじゃねえか!って場合は、シリカ対応空気ろ過システムを購入することをお勧めします。
 初期費用が高額だよな~と感じるかもしれませんが、長期的には医療費を節約できます。
 これが私のスタジオ安全性に対する一般原則になっています。
 時間とお金をあなたの健康に今投資して、将来の労働時間や医療費の損失を節約するのです。
 あなたの体こそ最高の道具なので(二回言った!)、高~い車にそうするようにそれを維持しましょう。
 作陶生活の毎日に5分間のメンテナンスは簡単に組み込めます、生涯の健康という報酬を得ましょう。

 


 この後の項目として、 
 危険な物質について、が少々(これはロクロ教本なのでざっとです)
 作業の姿勢について、ウォーミングアップや、くたびれたときに凝りがほぐれて気持ちE的な運動などなどが続きますが、それはまた近いうちにアップしますよ(怒られる前に全部上げないとね)

 






2019年10月10日木曜日

アルミナるつぼ 細くて小さいでーす

 普段純度の件にあまり触れませんが、緻密のアルミナるつぼの場合ほとんど純度は99.99%です。
 
お皿の径は6寸です

 同時にちょっと違うサイズのもの(径が1㎜違う)のご注文いただいてまして、それぞれ100本以上作ったんですが、うっかり窯出しの時に混ぜちゃいましてね…

 より分けるのに時間取られました…

 
 最近、教室系お役立ち情報が少ねえな!なんかしろよ!と本当に一部の、じゃなくてたった一人の読者(通称パチーノ。気にならないと思いますが気になる方は過去記事参照)からお叱りを受けましたので、ほんとに小技ですが…
 
 ちょこっと俺流化粧土を作りましたのでその様子でも…

1・粘土玉を用意。これが化粧土になります。今回のこれは黒泥土です。
 同時にカンナやカキベラを用意。

 2・シュルシュルやっちゃいます。
 今回は普通に柔い土ですが堅くなっちゃっててもいいっすよ 


 必要分削り出したら一晩も放っておけばカリカリになりますよね。そうすれば水に浸かった瞬間すぐにほぐれるので便利ですし、すぐ溶きたい場合でもこうしてからの方が時短できます。
 それを広口瓶にビー玉と水と一緒に入れてシェイク。もちろんミキサーでもなんでもお好きなように!量や回数で都合のいい方を。

写真はやらせです。
今日の作業の実際は「柔らか粘土+すぐ作りたかった+解膠材を使わない」なので《広口瓶+ビー玉+旋盤に銜えて回す》方式でした。
 水分量はいくらでもとは言いませんが多くて全然かまいません。どうせ上水浮かせてから使うので。解膠材を使うと滑らかに、しかも水分量を圧倒的に減らせるのですが、水が多すぎるとなかなか沈殿してくれなくなっちゃいます。また、チクソトロピーが増大するので(この言い方で合ってますか?)、左官屋的な「ジャリっと塗ったくり系マチエールづけ」ができなくなります。


とにかく、分散したらペットボトルに入れ替えて保存。
 もちろん任意の目数の篩を通します。 
 といった作業。

 実はポイントはマルセイユルーレット式おすすめ!とかではなくて
「化粧土はわざわざ粉末原料から調合しなくてもできますよ!成形用の粘土を溶いたものは大変使いやすいですよ」という点。
 まあもちろん何をどうしたいかによって都合はまちまちで、特に粉引だーとか、色がどうこう言いだすといろんな意味でそりゃキリがないですが、なんで化粧土を自分で調合しても剥がれたりヒビだらけになったりするかというと、「粉末原料から調合してるからそりゃ粒度細かいだろ!」というのが私の実感です。 

 成形用粘土を溶いて作った場合、カラカラに乾燥したのに濃いのを掛けたりしない限りまずハマります。お気に入りの釉+土の組み合わせの発色を別の素地土の上に再現できます(そりゃニアリーイコールかもですが)。
 特に透明性色釉(飴釉や織部釉とかとか)にはいい作戦を作れるはず。
 彩泥だったり、ケショウド!と強く意識させたい表現が目的なら別として、赤土と白土をワンピースにしたい場合、別々に作って接着するより楽。

 コヒキダーの方はこだわりドクトリンの強い方がおられそうですので否否言われるかもしれませんが、粉引的表現はこの場合はそりゃ別の話ですよ。当たり前ですけど。

 今回は黒泥土(市販品)を黒化粧用にしたわけですが、これを普段の土の上に使えば表の皮一枚黒泥土にできるわけです。バイ-メタルならぬバイ-クレイ作戦(ものは言いよう)ですな。これでオキニの飴釉の発色と黒泥のあの感じを共存させられますと…

 あとみみっちい考えとしては、黒泥とかなんとか御影って値段高いじゃないですか、素地の芯まで黒泥じゃなくてもいいな、という天麩羅作戦としても有効です。そもそも白掛けがそういう出発点らしいし。

 化粧土はボディである、と考えてしまえば楽なもの(多分、でも組成的にはそうだよね)。
 女性の顔面だって同じですよ!いろいろ思いついてしまったことをここではいちいちあげませんが、化粧はアンタの彼女(or奥様or愛人etc)の「本体の一部」です。そう思ってやろうじゃねえか!
 

 

2019年10月6日日曜日

ジルコニアのスタッキングルツボ

 ジルコニアのスタッキング可能型ルツボ。
 これは小さいですけれど、ご希望のサイズで製作可能です(のはず)
 大概の場合焼きっぱなしでよければ、大きく金額が変わるってこともまずありません。
 
 セッターとして積み重ねるにもズレ事故の防止ができますし、
 もちろん蓋の個数を省略できたり、いろいろメリットがあると思うんですよね。
 
 


 
 ほんのたま~~~にですが、動画で説明や解説しないんですか?してください!みたいなご要望をいただくことがありますが、動画の発信は限定的に(しかも思いついたおふざけ込みで)しかするつもりはないです。

 今回の前半るつぼを紹介したような、こんなもの作ってますからご注文ください!という宣伝目的のもの以外の記事、ヤキモノのウンチクやなんかをもチョイチョイ書いてますけど、私なんぞのレベルで何をどう発信したところで所詮自己満足とお遊び半分の趣味っぽさの域を出ないものでご立派なことを言える立場ではないのですが、見る側の立場で「動画(ユーチューブを中心とすのかな?)」と「文章+写真(おもにHPやブログタイプ)」の違いを考えてみました。

 思いっきり個人的な趣味嗜好性質といった単なる好みによる部分は大きいのですが、動画の勝っているところ(死ぬほどあります)はとりあえず置いておいて文章記事の優位性をとらえると、検索性に優れているという部分ではないかと。これが圧倒的。
 
 あの話してたのどの動画だったけなぁ?といった場合に見つけにくいんですよね~
 特に本題とずれた話題の場合は見つけにくい。動画を発信している方の中には語り口込みの魅力ってのがあると思うんですが、その魅力の部分。Aの話題の時に余談や勢いでBについて語ってたとこもう一遍聞きたいなあ、となるともう動画のタイトルからは見当もつかないんですよね~。
  
 たとえば、無駄話ししかないことで有名な当HPですが、確かガンプラの話してたことがあったはずだけど、どの記事だったっけなあ~なんてときにはブログ内検索で「ガンプラ」とか調べればいいわけです(実際は作ったこともないので「ガンプラ」の話題を出したことはありません・・・)。これがユーチューブではできないんじゃないかと思います。動画の中の音声を検索する技術も俺の知らないどこかにあるのか知れませんが・・・(MOT's内にあったりして)

 また、どの動画の中かわかっていても当該部分を見つけ出すのも場合によってはなかなか難しいですよ。文章記事なら運がそこまでよくなくても一瞬で見つけられます。必要な情報なり文言をコピペするなり保存するのも簡単です。これは紙媒体にも圧倒的に勝るよね~便利。
 SNSではどんどこ時間の彼方に葬られてしまいますが、とりあえずHPやブログなら事故的状況(サービス自体が閉店とか)にならなければなかなかないはず。

 それとやっぱりコツだろうが動きだろうが言語化できてなければロクスッポ伝わりません。特に未経験者には。優れた動画発信者はまずこの点が優れてると思いますよ。まあ言語化したところで俺程度の駄文では「バカがいきってんな~」ぐらいなのが寂しいっすけど。

 俺が言いたいのは記録として文字だけでは足りないかもしれないけれども動画だけでも十分ではないってことですよ。両方あった方がイイでしょ?
 確かにPC画面で文章を読むほどバカげたことはないなあって個人的には思ってないわけじゃないわけですが、必要だったり好きだったらしょうがねえ、読むわい。
 動画のラジオ代わりに流しっぱで仕事ってのは大変な楽しみですが(特に井上、橋本両巨頭は語り口もいいしね)、そのテクは俺にはないです。テロップ撃ちまくる今までのスタイルは結構疲れるんですよ(笑)、まあそれだけなんですけどね。俺には大事。

 もちろん、機材が必要かどうか、後からの改編や訂正(ジョージルーカス作戦)のやりやすさ、段取りに掛かるあれこれ、といった観点から文章派で続けます。
 私のそもそもの文章能力を遠い棚の上に置いてよければ、俺の発信は記録+検索性に優れる媒体に向いているはず、という認識(1㎎の自負)もあります。
 
 というわけで気が向いたor必要と思ったor作りたくなっちゃった、時にしか動画はやりません。でも、具体的なこれこれを観たい!というご希望があれば固形鋳込みの時みたいにお応えできるようにしますよ~。

 一応今後動画を作る時のためにこんなものを用意してるんですけどね。

 ウソです。ふざけて作ってみただけです。

 これ作った後、井の字の方が向いてるんじゃね?とか、MOT'sの仲間のあの会社に向いてるんじゃね?とか4つも同じネタで作っちゃったりして練習しました。もうやらねえ。
 イノウエ先生!ごめんなさい。不都合ありましたら後半部分消します。香港人にデモられるの上等!なら差し上げます(笑
 こんな30秒のくそ動画作るだけで長い時間かかって大変ですよ。映画とか野球見たり本読んだりしたいです。
 

2019年10月4日金曜日

アルミナセッター

 セッター=匣鉢=エンゴロ=サヤです。含まれる意味にはそれぞれ微妙な違いがあるような無いような気もしますが…(セッターが一番幅広い意味があると思いう…多分)

 



 つーかエンゴロってそもそもどういう意味なんすか、あれ?
 どんな字書くの?謎!
 

2019年10月2日水曜日

NIMSで展示会を開催しました。

 つくばものづくりオーケストラの技術展示会キャラバン。10月はNIMS(並木地区)。
 ということで本日無事開催いたしました。

 担当役員の飯泉さんはじめ皆さんお疲れ様でした!
 ご来場くださった職員の皆様もありがとうございます。
この建物が日本のナノテクノロジーの研究拠点だ!(多分

会場はこちらでございます。

 








食堂の一つしかない出入口前に陣取り、閲覧を強制する鬼仕様
本日はきのこづくし御膳でございました。

なんか難しそうな戦隊がいました。
中身はスゲエ子供向けの絵柄の漫画で、よくある『○○のヒミツ』シリーズっぽい感じですが
内容が内容だけにサッパリわからずダレトクな感じ(褒めてます)

天井を見上げればこんな照明。

今日はちょっとくたびれたんでお笑い要素は無しで締めます










大変役に立つ疲れ知らずの若手ども。オジサンたちは助かってるよ!!
2人とも彼女は間に合ってるそうです。募集してません。センキュー