と、言うわけで離型して普通に触れる程度に乾いたら整形しましょう。
作業としては主に…
1、鋳込み口を整える
2、バリ取り、段差消し(割り型の場合)
3、気泡の穴埋め
4、シワとか石膏型由来の傷を消す
鋳込み特有でいうとこのあたりだと思うんですが、もちろんこのほかにも
5、組み立て、パーツ接着、蓋もんなら摺合せ
等のアッセンブル作業
6、切り落としたり削ったり刳り貫いたり
といった切削加飾作業
7、化粧掛けの類とか
等々の通常運行もあり得ますが、今回は上4つの鋳込み特有の仕上げをします。
道具は自分の場合、
カッター、ハバリ、ベルリンファイル(過去記事参照)など好きな得物
筆
スポンジ
平らな板
ウエス(お父さんのいらないメリヤスの肌着が最高、ただし私はおむつライナー)
水
スラリー
ゴムべら
が必須アイテムかな?
これにお茶とお好きなBGMがあれば完璧でしょう
まず、カッターで口元周り等に起こりやすい型の欠けや気泡穴からくるいらない凸を切り落とします。
あとでスポンジで拭き均したりできるので超キッチリでなくてもいいですよ。
次は鋳込み口、今回の場合は思いっきりカップの口元ですね、を整えます。
しぼったスポンジやウエスで撫でてやればOK程度が理想なんですが、平らを一回出したいときは・・・
こうやって平板の上に水を絞ったウエスを広げて口元をスリスリして面出しします。
濡らす水気の量ですが、本体の残留含水量等々勘案して上手く見つけてくれい。目安としては乾き気味のときは水気多め、逆は逆です。当たり前ですが、あんまり乾きすぎてるときはビショビショにすると一気に割れるので気を付けましょう。
これが・・・
こうなる
もちろんカンナもかかりますので、それでもOK。
ガワ整えるのもできます。
形が決まれば改めてよく絞った筆、スポンジ、ウェスで傷や段差を消しつつ面全体をよく均して完了です。土ものだと砂粒が顔を出したりしがちですのでそういう時はゴムべらでなでつけたりする手もあります。磁器ものだとスポンジや布の目がヤスリ目になり過ぎても面倒ですから素焼き後のペーパーかけに残しとく分があってもいいと思います。
終わったらこうなりまーす
モノが違うのは勘弁
問題は気泡が入って穴ぼこが空いてる場合ですが、それはまた次回記事にします。二三日の内に。
スラリーが薄すぎたり、形状、配合によっては穴だらけになる場合があります。あんまりひどい時はもちろんやり直しですが、どうしてもこれを仕上げたい!もしくは練習だ!って方は覚悟をもって気合い入れておきましょう。
私など五年に三回ぐらいは、「三月のライオン」の零君みたいに「俺にはこれしかないんだよ~ぅ!!やるしかねえんだよ~ぅ!!」つって泣きながら叫びたいことがあります。場合によってはそのぐらいクソ面倒ですよ。
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