2020年6月16日火曜日

ジルコニア容器

 です!

 うちは基本るつぼ屋ですので、使用温度に対する耐性、炉内雰囲気や溶湯との反応性、熱間での強度、といった部分が材質の選定基準になって耐火物を製作することが多いので、そこら辺に対するジルコニアの強さとメインに付き合ってるわけです(変な文章)

 が、とにかく外からくる物理的な力に対して強くて割れにくい!=靱性がデカい!=世間一般でいうところの堅い!というのが売りの一つで、この製品のように常温使用の耐衝撃性、耐摩耗性を求められる容器や部品という使用法も一般的。

 削りカスや残渣を釉薬の呈色材として使用すれば、土台の土が何だろうととにかく白くできる!みたいな使い方もしています。しかも貫入がぐっと減るおまけつき。


 とにかく堅い、とにかく白い、とにかくど根性、ジルコニア便利!

 また、うちの製品とは無縁な部分だと、高温で半導体になる(できる?)であるとか、根性やガッツとは無縁の機能性材料でもあります。ジルコニア凄い。

 とはいえ作る側からするとジルコニアってのは実は癖の強い材料で、ここでコマゴマとは話しませんが、俺みたいな海賊零細でも普通にバシバシ作っちゃえる、って事実の過去には原料メーカー、製作サイドの職人、無機材料研究者の死屍累々がかなりの標高の山になってるらしいと師匠のじいちゃんたちからよく聞きました。いまだに部分的にはメチャ難しい材料だと思ってます。

 温度勾配には結構シビアで、うっかりするとワンパンKOされることも多いガラスのチン。ジルコニアかわいい。 








 

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