2020年6月4日木曜日

小さな蓋物 お客様接待コーナー

 業務連絡的なものでネタ切れを補ったりして。
 たまにやってるお客様対応を公開してるあれです。

 小さな小さな、というほどまでではありませんが小さな蓋物(すべて当社比)
 外径で48φほど(個体差あり)
 磁器素地はアルミナとジルコニアの(削りカス等)がたっぷり入ったとうぜん「オリジナル調合」(モノは言いようだよね、こういうの)
 釉薬は外側がごく少量の酸化銅で還元じゃないのに青っぽくなるウソ青磁(お客様へ:ウソ青磁です、本当の還元で鉄青の青磁ではありません。ご注意ください)、見込みは飴釉で、この容積で言ってもシャーないですけど食品安全性の高いものです。もちろんどっちも「オリジナル調合(笑)」です。
 

 今回うちとしては不思議な経緯でして、私はせっかく撮った写真のゴミ捨て場代わりにインスタにポロポロ投稿したりもしてるんですが、心底びっくりしたことに突然「これ買います!」みたいな大変奇特な方が現れたんですよね。まあ、残念というか安心というか知ってる方だったんですが(笑
 で、今作ってる中のあるのでそれ待って選んでくださいよ、という趣旨です。
 四つあるので選んでくださーい。何だよ、どれみても変わり映えしねーな、というのも写真のせい(ココ注意)でありますから、その場合はこっちで俺が好きなのを選んで送ります。

 一つ目 
 
見込みは全部一緒です



 二つ目
 

  
模様をゴテゴテにし過ぎて、盛り上がりすぎてる部分があります


 三つ目 




 4つめ



 



 なんでこんなんメールで直接勝手にやれよ!みたいな真似をこのHPを使ってやってるのかというと、私普段は大学や公立の研究所の研究室相手にファインセラミックスを受注生産しておりますが、一般陶磁器を所望する個人のお客様相手にも大変優しいユーザーフレンドリー(私が直接この目で見た馬のうちで最も美しさを感じた小柄な牝馬の名前ではない)作陶屋なんですよ、ということをこの不況の折にアピールしておこうという魂胆です。


 滅多に品物もアップしないままこっそりやってるハンドメイド通販サイトからご注文いただいたお客様(当然見知らぬ個人の方)に対しても、ほかの在庫がある場合だったり、作ってる最中や予定がある場合はその旨お伝えして選んでいただけるようにしています。その場合は、直接だったり、そのサイトのメッセージ等を通じてやり取りしてるんですが、こんなことしてるんですよ。数が多くて情報量がデカかったりする場合や、とても表に出す訳にはいかねーような場合はもちろん直接やり取りですけどね。当然ファインも。

 
 通販というのはもうどうしようもなく写真見た印象と記された寸法重量のプロフィールのみで買うしかないわけで、私のようにスマホのカメラで何の技術の持ち合わせもない写真ではそりゃ度胸いりますよね。アマゾンとか見てると自分が明らかに買い間違ってるのに激オコレビュー(めんつゆだと思ったらコーラでした、星ひとつ!)とかあってマジこわいし。

 すてき写真だとしても、悪いんじゃないけど俺の思ってたのと違うんだよなあって。もしかしたらそれはAVのいわゆるパケ写詐欺みたいに感じられる場合もあるかもよ(AVのパケ写である必要はないけど実感がね、ほら!特に男子!)

 また、私の場合は、貫入モノや天目や飴釉に白をかぶせてドロンと流すスタイルが多いので、こうなると個体差が激しくて、在庫何個!とか一概に言えないわけです。

 何しろ俺自身ヤキモノに限らず何を買うにもできれば手に取って選んで買いたいですよ。たとえば上州屋に行けばシマノの釣竿なんて同じにしか見えないもんでも同じ型の同じ長さ何本か振って選ばせてもらえるでしょ?野球のグラブだって同じものが三つあったら左手を突っ込んでポケットの位置がしっくりくるのを選びますよね。
 ヤキモノの場合、直接機能ってよりも見た目の問題が大きいとは思いますが、もしかしたら急須なんかは「試し注ぎ」なんてできないもんでしょうか?なんて思ってる方もきっといるはず。

 うちの一般陶器の製品なんて所詮雑器もいいところで「作家様(そんな言い方していただかなくても結構ですよ~)」の「作品」ではないわけで、ごくなんてことないヤキモノでもヤキモノはヤキモノ屋から買ってくださいよ!と、せめて無印やフランフランやニトリからユーザーを取り戻せたらヤキモノ屋の未来は幸せだろうなあ、という程度のものですが、それでも少しでもお店で選ぶ感覚に近づけないかな~と考えてる次第です。
 今のところとりあえずとはいえ店で触れない場合このやりかた自体は悪くないっポイ、と感じています。(お客が引きも切らないようなところは知りません)

 
 


 

 

 

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