たまには役に立ちそうなネタを…
作陶時、特に泥漿(鋳込み用素地泥漿でも釉薬泥漿でも)を使う作業に使うビーカーやバケツといったものに加えるひと手間です。
鋳込みするぞー!(施釉するぞー!でも可)と引っ張り出してきた柄杓やビーカー、作業に移るその前にいっぺん洗うと思うんですが、そのあとこれでもう一回洗ってみてください。
傾けたときに見込みの底がこうやって撥水してるのを確かめてね!
使い終わった後は、すぐ洗っちゃってもいいんですけど、こうやってかしげておいておくと、下になってるところに溜まってきます。
で、このビーカーは明日まで(乾くまで)放置します。ビーカーが複数あればこの後二回目に使ったビーカーをこのビーカーの上に逆立ちさせてしずくが全部このビーカーの中に落ちるようにします。その間三個目のビーカーで仕事をして、終わったらうつ伏せになってる二個目と交換、二個目を洗って4回目!これを繰り返す感じ。
放置するときはゴミが入らないようにポリ袋でも広告でもいいから口を覆っておこう!
翌日乾いたらトントンすればポロっと割れて落ちるはず。
落ちた塊はタッパーに保存。次回の泥漿に混ぜ込めますし、他の用途に使ってもOK!
ただし、残念なことに、これはもう使いまくってガスガスになっちゃったビーカーにはほぼ効果ないです。新品のうちからこれを続けることによって、あの新品プラスチックの脅威の撥水作用!(あれはたぶん新品なので平滑度が高いってだけじゃなく、成型時の離型剤も利いてんだろうなあ)を長引かせることができます。
陶磁器材料ってのは要は磨き砂なんで、どんどん当たるものを研磨(というより研削の場合も)しちゃいますからね、モノが痛むのが早い!そうなると容器や道具にハリついて洗い捨てる分が増えてせっかく仕込んだ原料もったいない!
とにかく普段からプラ容器や道具洗う時も落ちるからと言って激落ち君とかネット入りのいいスポンジ使うと容器に傷がすぐつきます。普通の安いスポンジでいいんだけど、背中側の緑色したヤスリのほうでこすり洗うのもやめたが無難です。
洗っても色(特に鉄釉)が消えなくなったり、こびりついた原料が落ちなくなるまでの期間がかなり長くなりますよ。
まあもちろん作業内容や坏土によりますけどね。少なくとも排泥鋳込みと施釉時の用具はこの方法おすすめ。
ケチクサイ話に聞こえますけど、Kgウン万コースの原料ちょいちょい使う身にとっちゃ、シンクに流した分が何百円だったりもするのですよ。だからってその分儲かったかっつう実感は1gもないっすけど(笑
以上、素敵な奥様に載ってもおかしくないぐらいチンケで地味な小技でした。
では今日の豆知識。
いつだったかシリコンわかんねーって記事にしましたが、シリコンとシリコーンの言葉の違いは判りました!(その筋の人に教えてもらった)
シリコン=文字通りケイ素、金属シリコン
シリコーン=いろいろ難しいことをどうにかして作り上げた混ぜ物加工物
みたいな使い分けを業界ではしてるそうですよ!(「何業界よ?」って聞いたら「シリコーン業界じゃないっすか?」だって)
単に「シガニー・ウィーヴァー」と「シガーニー・ウィーバー」みたいに、単なるいい方違いではないですが、シスコン(妹ラブ)とシスコーン(朝食)ほど違うわけでもない。
ですので皆さん、半導体はシリコンでOKですが、ワックスもオイルもグリスもゴムも朝日山親方の頭(の中身)もAV女優のおっぱい(の中身)も全部シリコンではなくシリコーンです!!・・・のはず
この伝でいうと
シリコンバレー〇、シリコーンバレー×
シリコンコーキング×、シリコーンコーキング〇
となりますな。
アリエル(人魚)とアリエール(洗剤)
デンゼル・ワシントン(殺人マシン)とサム・ワーシントン(アバター)
この辺も似てるけど違うので以後気を付けるように!
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