遠心鋳造ルツボです。今回のこれは多孔質のシリカ製です。
遠心鋳造ってなんじゃい!って方も多いと思いますが、今知らない方は知ったところでまあ間違いなく一生使わないし、知ってる方はまあそういう職業ですからそもそも知ってるわけで、ここで説明されたところでアヤフヤな解説に突っ込むだけ、というダレトクなことになりかねないんですよね。
これルツボ全般そうなんですけど。展示会の場なんかはオーダーをいただく相手=お客様(予備軍含む)と出会う、というのがとりあえず第一の目的なわけですが、ユーザーたりえる方はモノ見ればるつぼだとわかります。見てるつぼだとわからない方が私の説明を聞いて「え~ルツボなんて便利なものがあるなら今度使ってみたいわ!」となる可能性はイ・ビョンホンがバーで女に振られる可能性より低いです。この辺が機械装置や新技術なんかと違って厳しいところですなあ。
で、ここで切っても意地悪なだけですので説明しますと・・・
普通?溶けた金属はるつぼを傾けて鋳型に流し込まれます。これを傾注(ケイチュウ)といいます。「片口」になるような注ぎ口(湯口ということが多いです)を付ける場合もありますが、何もない場合も多く、この辺は鋳型やるつぼの形状やサイズ、溶湯金属の種類にもよります。
それに対して遠心鋳造は文字通り遠心力を使って鋳造するわけです。
室伏みたいにぐるぐる回る機械に鋳型と一緒にセットされ、多分高周波とかで金属を溶融させた後ものすごい勢いで振り回されます。口が外向いてるので溶けた金属がぴゅーっと鋳型に注入される!というわけですね。
ティーポットに水でも入れて振り回せばどうなるか?やってみてください!
これ鋳型無しで振り回したらドクターストレンジみたいなことになるんじゃないでしょうか!ただじゃ済まないだろうけど。
0 件のコメント:
コメントを投稿