去年の今頃記事にした、石膏流しはこうやってますよ!の一連の記事は嬉しいことに閲覧数が多めで、今年に入ってからでも紹介した石膏上手いオバサマがいたよって記事もかなりの閲覧数いただいてるようなんですが、記事中で、そのオバサマの作品に使われてる技法?手順?をチラッと軽い気持ちで、しかも推測で説明しました。積層させて鋳込んでガワから削り落として模様にしてるんじゃね?今度ネタとしてやってみようかな?みたいな。(オバサマオバサマ失礼ですね。Sasha Wardellさんです。とそのHP勝手リンク)
パチーノともう御一方から「ぜひやって見せてくれ!」となぜか先週になってからメールいただきまして、まあ二人とも自分でもやってみたいというよりかは「あんまり観たことないので見てみたい」ぐらいでして、それでもHPの各記事をお褒め頂いて俺も浮かれてます。
積層鋳込みというのは複数の色素地スラリーで一つの製品を作るのに次々鋳込んで排泥してを繰り返してお碗の壁がミルフィーユ!みたいにする技です。練り込み技法の鋳込み版みたいなものですね。わかんないけど「イコミコミ」とでもしておきます。
ファインの場合は基本的に焼成収縮合わせるのが狂気の沙汰になりがち!とか焼結温度が違うなあ~とかまあ~それはそれは難しくて溶射したりした方が手っ取り早いんですが、粘土物ならそれも磁器だの言わなくてそこそこザラい原料なら最終的な見た目はさておいてやりやすいです。
俺も自分でいったい誰のためにやってるのかわかりませんが、誰の為でもいいじゃないか、みんなその気でいればいい。
まあ、ロマンのかけらが欲しいって感じかな?(意味不明)
とりあえず白の泥漿と赤土の泥漿を用意。白土の泥漿に酸化鉄とか黄土を混ぜるのが手っ取り早くていいです。よく練り込みなんかだと呈色材や顔料を混ぜると収縮が変わって亀裂が!とか何とか云いますけど、この「イコミコミ(仮)」でやる分には剥離したことないですのでご安心を。タイミングは重要で、排泥後、次流し込むのは混ざらず乾かずで!
では赤土から行きますよ
適当な(お好きな、任意の)肉厚になったら
排泥して白土の泥漿に切り替えます泥漿を
一枚写真が抜けたような気がしますが白土を排泥。
もっかい赤土を充填!
その次は白土で!と繰り返します(好きなだけ)
四回目で肉厚を決めに行きました。
口元削るとこんな感じ。ネ?縞縞でしょ。当たり前ですけど
離型して口元すり合わせたところ
削ぐとこんな感じ
もっとそぎ落とします
じゃーん!みたいな。
あとは気が済むまで整えよう!
めんどくさくも楽しいですね。いや、そこまで面倒でもないか。
このパターン、二十代の頃隠れて作って知り合いに結構売ってました(笑
削ぎ方シノギ方を変えるとけっこういろんな表情になりますよ!
いろんな技法がありますね~。なんでだかわかりますか?
ヤキモノ屋たるもの、器は料理の引き立て役、なんて心持のやつは実はいないからですよ!!わが師ヨーダ(今から思えばマジでヨーダっぽいじいちゃんでした。生まれベルサイユ講和前だし)の極論のごとく「手づかみで味噌汁飲めるかい!器のが偉いんじゃ。なかでもセラミックスの器がいっちゃんえらいんじゃ!料理なんてのは器を引き立てるためにあるんじゃ!!・・・と思っちょるよ(長州出身でジャとかチャっチュッチョが多かった)」というセラミックス原理主義者でしたが、おそらく皆さんも言うと角が立つ上にじゃあ皿でも喰ってろ!!って言われるとぐうの音も出ないので謙虚に装ってるだけだと思います。
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